第二種電気工事士
第二種電気工事士です。
第二種電気工事士とは?
一般用電気工作物の工事に関する専門的な知識と技能を有するものに、都道府県知事により与えられる資格である。
→電気工事用の資格です。
上位資格には、第一種電気工事士がある。
電気工事士法により、一般用電気工作物*1の電気工事には、電気工事士が必要です。
何故とった?
→電気工事を自分で実施したいよね。それでは電気工事士だ。
難易度が高くない割に、需要は大量にあり、実利も大きい資格です。
ちなみに、せっかく取得しましたが工事しないまま今に至る…
試験制度
【種類】
国家試験(経済産業省所管。実際の試験は、指定機関の一般財団法人 電気技術者試験センターが実施)
【受験料】
郵便申込9,600円、ネット申込9,300円(2019.1.1時点)
【試験科目】
- 筆記試験
- 技能試験*2
筆記試験は60%以上の得点率で合格。技能試験は欠陥が無ければ合格。
【試験日】
年2回実施(6月+7月、10月+12月)
試験申込みはその3ヶ月前。制度改定により、2019年現在は年2回受験可能。
【合格率】
- 筆記試験:60%前後
- 技能試験:70%前後
詳細は電気工事士 - Wikipedia参照
種別について
上級資格に第一種電気工事士がありますが、自家用電気工作物を扱わなければ宝の持ち腐れ…
そんなわけで?老若男女問わずオススメなのが、第二種電気工事士です。
勉強について
筆記試験については、ただの足切りなので特別な対策無く合格しました。
ただし、業務で電気を扱っていた*3ため、前提知識がありました。
技能試験については、講習受講し、合格しました。基準の把握が必要なため、自信が無ければ講習をオススメします。
免状
免許証は都道府県知事発行。今どきなんと、紙に捺印という…
昔々の無線従事者免許証はこのスタイルでしたが、携帯に不便なためプラスチックカードになりました。
電気工事士免状も、プラスチックカードにして欲しいですね。
今後について
一般用電気工作物は工事出来るようになりましたが、自家用電気工作物は工事出来ません。自家用電気工作物の工事は、別途認定が必要です。
と、いうことで、次回は認定電気工事従事者です。
工事担任者(AI・DD総合種)
マイナー資格、工事担任者です。
工事担任者とは?
電気通信の工事担任者は、電気通信回線に端末設備、又は自営電気通信設備の接続工事を行い、又は監督する者の資格である。
→有線電気通信工事用の資格です。
事実上の上位資格には、電気通信主任技術者がある。
何故とった?
→第1級陸上無線技術士で科目免除があるので、ついでに…
また、業務上電気通信設備に関わる事となったので、泊付けも兼ねて。
手当は無かったけどね!
試験制度
【種類】
国家試験(総務省所管。実際の試験は、指定機関の日本データ通信協会が実施)
【受験料】
筆記試験:8,700円(2019.1.1時点)
【試験科目】
- 電気通信技術の基礎(略称:基礎)
- 端末設備の接続のための技術及び理論(略称:技術)
- 端末設備の接続に関する法規(略称:法規)
筆記試験は各科目が、満点中60%以上の得点率で合格。
【試験日】
年2回実施(5月、11月)
試験申込みはその2ヶ月前
【合格率】
25%前後(総合種)
種別について
AI種もDD種も3種類ほどランクがあります。*1
何故か?一番レベルの低い3種が人気なのですが、難易度は高くないので、いきなりDD1種又は総合種をおすすめします。*2
AI1種は合格しても使いみちが今やないので、受験するならDD1種又は総合種、これ鉄則。
勉強について
技術が大変なのはわかっていたので、勉強時間の大半を技術に費やしました。
合格点ギリギリでしたが。。。
法規は適当で、正直合格するとは思えないレベルでした…
が、何故か?技術よりも点数が高く合格しました。
免許証
免許証は上級無線資格同様、総務大臣発行。
工事担任者なんて、特殊無線技士と同じく通信局長発行でいいような気がする…
今後について
有線電気通信及び無線通信について、ほぼ支障が無い範囲で操作可能となりました。
陸上無線技術士の科目免除は、残り下記があります。
とりあえず電気通信主任技術者かな??
通信関係は一旦終了。次回は、電気工事士です。
*1:1種>2種>3種
*2:筆者の前提知識:第1級陸上無線技術士+情報セキュリティスペシャリスト+応用情報技術者
第1級陸上無線技術士(1陸技)
無線工学の最高峰、第1級陸上無線技術士です。
陸上無線技術士とは?
無線従事者の一種で電波法第40条第4号のイからロに規定するものであり、同時に第1級陸上無線技術士は無線設備の技術操作に関して最高の資格である。
→陸上業務用の無線従事者免許証です。
下位資格には陸上特殊無線技士がある。
大規模出力の無線局*1には必置資格。逆にいうと、ほとんどの無線局には不要な資格(笑)
何故とった?
→無線工学を修めた事の証明。
技術的興味が一番大きいかな。実際、知らない事が多かったですし。体系的に学べました。
なお、特殊無線技士の欄でも記載しましたが、業務上自分で電波の質を変更する事は一切ありません。
試験制度
【種類】
国家試験(総務省所管。実際の試験は、指定機関の日本無線協会が実施)
【受験料】
筆記試験:13,900円(2019.1.1時点)
受験票は郵送によるので、受験票送付用郵送料(平成29年〈2017年〉6月以降は62円)を合算して納付する。
【試験科目】
-
無線工学の基礎
電気物理の詳細
電気回路の詳細
半導体及び電子管の詳細
電子回路の詳細
電気磁気測定の詳細 -
無線工学A
無線設備の理論、構造及び機能の詳細
無線設備のための測定機器の理論、構造及び機能の詳細
無線設備及び無線設備のための測定機器の保守及び運用の詳細 -
無線工学B
空中線系及び電波伝搬(以下「空中線系等」という。)の理論、構造及び機能の詳細
空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の詳細
空中線系及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の詳細 -
法規
電波法及びこれに基づく命令の概要
筆記試験は各科目が、満点中60%以上の得点率で合格。
【試験日】
年2回実施(1月、7月)
試験申込みはその2ヶ月前
【合格率】
25%前後
詳細は陸上無線技術士 - Wikipedia参照
なお、直近下位資格に第2級陸上無線技術士というものもありますが、難易度がほとんど変わらないため、直接第1級陸上無線技術士を取得がオススメです。*2
勉強について
「詳細」な無線工学の知識は、勉強が大変でした。とりあえずはお約束の?過去問ローテーションを実施しました。また、空き時間を活用し、公式暗記に邁進しました。
特に、「無線工学の基礎」科目が大変だと思われます。無線工学の難易度的には
10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
一陸技 無線工学 基礎 |
一陸技 無線 工学A |
一陸技 無線 工学B |
一アマ 無線 工学 |
一陸特 無線 工学 |
航空通 無線 工学 |
※数字が大きいほど、難しい。
こんな感じかな?と思われます。*3
とりあえず「無線工学の基礎」に合格できることが、取得への必須条件になります。
そういった意味では、電気通信主任技術者取得による「無線工学の基礎」免除を狙うのも1手です。
免許証
免許証は総務大臣発行。プラスチックカードなんだけどね(笑)
第1級陸上特殊無線技士とほとんど同じのため、分かる人しかわからない免許証…
今後について
第1級陸上無線技術士を取得した事による、科目免除が大量にあります。
とりあえず、上記を取得しつつ、その他分野に幅を広げていく予定です。
*1:基幹放送局等
*2:本件に限らず、無線従事者試験は、全体的に偶数の級は取得メリットが少ないです。
*3:上記以外の無線工学、例えば第4級アマチュア無線技士等は省略。実際、航空通信士以下のレベルです。
第一級アマチュア無線技士
第1級アマチュア無線技士です。
アマチュア無線技士とは?
アマチュア無線局に関して、電波法に定める無線設備の操作又はその監督を行う者であって、総務大臣の免許を受けたものをいう。
業務用無線局(陸海空)に関する無線局は、操作不可。あくまで遊び用です。
級について
種別および英称 | 操作範囲 |
---|---|
第一級アマチュア無線技士 (略称:1アマ) |
アマチュア無線局の無線設備の操作 |
第二級アマチュア無線技士 (略称:2アマ) |
アマチュア無線局の空中線電力200W以下の無線設備の操作 |
第三級アマチュア無線技士 (略称:3アマ) |
アマチュア無線局の空中線電力50W以下の無線設備で18MHz以上または8MHz以下の周波数の電波を使用するものの操作
|
第四級アマチュア無線技士 (略称:4アマ) |
アマチュア無線局の無線設備で空中線電力10W以下の無線設備で21MHzから30MHzまで又は8MHz以下の周波数を使用するもの、 空中線電力20W以下の無線設備で30MHzを超える周波数の電波を使用するものの操作
|
第1級アマチュア無線技士は、全てのアマチュア無線局を操作可能。
試験制度
【種類】
国家試験(総務省所管。実際の試験は、指定機関の日本無線協会が実施)
【受験料】
筆記試験:8,900円(2019.1.1時点)
実際には、受験票郵送料(はがき代@62円)を合算して納付する。
【試験科目】
- 無線工学
1.無線設備の理論、構造及び機能の概要
2.空中線系等の理論、構造及び機能の概要
3.無線設備及び空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の概要
4.無線設備及び空中線系並びに無線設備及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の概要 - 法規
1.電波法及びこれに基づく命令の概要*1
2.国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約及び国際電気通信連合憲章に規定する無線通信規則の概要
- 電気通信術(モールス信号の受信実技試験)は、2011年に廃止。
筆記試験は各科目が、満点中70%以上の得点率で合格。
【試験日】
年3回実施(4月、8月、12月)
試験申込みはその2ヶ月前
【合格率】
35%前後
勉強について
少し昔はモールス実技試験があったのですが、それすら無くなり純粋な筆記試験になりましたので、比較的容易に習得可能。
無線工学の合格点が高めですが、お約束?の過去問ローテーションで攻略可能。
免許証
試験は東京で受けました。何故か科目別に分かれて受験のため、一日拘束されます。
総務大臣発行の?由緒正しき免許証。その出力を使うことは、まぁ無いかな(笑)
今後について
ここまで来たら?最後は勿論、第1級陸上無線技術士です。
凡人の頭脳では、一発合格とはいきませんでした…
第1級陸上特殊無線技士(1陸特)
無線従事者国家試験の王道?、第1級陸上特殊無線技士です。
陸上特殊無線技士とは?
無線従事者の一種で電波法第40条第4号ハに政令で定めるものと規定している。
→陸上業務用の無線従事者免許証です。
上位資格には陸上無線技術士がある。
法令上、海上無線又は航空無線以外の業務用無線局*1は全て陸上無線局扱いのため、取得者が一番多い区分になります。
また、第1級陸上特殊無線技士は、社会的需要が一番大きい*2ため、無線従事者試験の中で国家試験申請者数が最多*3となっています。
何故とった?
→第4級海上無線通信士で無線工学の「基礎」を学びましたので、次は一段階上位の「概要」を学ぶため。
実際、第2級陸上特殊無線技士以下にある「外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作」という制限もなくなるため、メリットも大きかったです。
まぁ、自分で電波の質を変更する事は無いんだけどね(笑)
試験制度
【種類】
国家試験(総務省所管。実際の試験は、指定機関の日本無線協会が実施)
【受験料】
筆記試験:5,300円(2019.1.1時点)
受験票は郵送によるので、受験票送付用郵送料(平成29年〈2017年〉6月以降は62円)を合算して納付する。
【試験科目】
-
無線工学
多重無線設備の理論、構造及び機能の概要
空中線系等の理論、構造及び機能の概要
多重無線設備及び空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の概要
多重無線設備及び空中線系並びに多重無線設備及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の概要 - 法規
電波法及びこれに基づく命令の概要
筆記試験は各科目が、満点中60%以上の得点率で合格。
【試験日】
年3回実施(2月、6月、10月)
試験申込みはその2ヶ月前
【合格率】
30%前後
詳細は陸上特殊無線技士 - Wikipedia 参照
勉強について
無線工学については、ここからが本番です。
試験範囲が「概要」になり、対数計算や三角関数が出てきます。*4
また、元からあった電磁気学等の難易度もアップ。ただし、出題パターンは決まっているため、解法を覚えてしまえば、難易度はそこまで高くない。
法規は四海通の貯金+αで対応。あまり勉強しなかったため、点数はギリギリでした…
免許証
試験は東京で受けました。東京会場(他の受験地もかな?)は人数多すぎで、試験が午前と午後に分かれて行われます。 無線従事者にはおなじみ?江間忠ビル@無線協会本部です。
免許証は通信局長発行です。裏面も陸上系無線はスッキリしています。
今後について
無線工学の「概要*5」を勉強できました。
しかし、一陸特には出力や技術操作に制限があります。
次は無線工学の「詳細」になるのですが、その前に第1級アマチュア無線技士をご紹介します。