第1級陸上無線技術士(1陸技)
無線工学の最高峰、第1級陸上無線技術士です。
陸上無線技術士とは?
無線従事者の一種で電波法第40条第4号のイからロに規定するものであり、同時に第1級陸上無線技術士は無線設備の技術操作に関して最高の資格である。
→陸上業務用の無線従事者免許証です。
下位資格には陸上特殊無線技士がある。
大規模出力の無線局*1には必置資格。逆にいうと、ほとんどの無線局には不要な資格(笑)
何故とった?
→無線工学を修めた事の証明。
技術的興味が一番大きいかな。実際、知らない事が多かったですし。体系的に学べました。
なお、特殊無線技士の欄でも記載しましたが、業務上自分で電波の質を変更する事は一切ありません。
試験制度
【種類】
国家試験(総務省所管。実際の試験は、指定機関の日本無線協会が実施)
【受験料】
筆記試験:13,900円(2019.1.1時点)
受験票は郵送によるので、受験票送付用郵送料(平成29年〈2017年〉6月以降は62円)を合算して納付する。
【試験科目】
-
無線工学の基礎
電気物理の詳細
電気回路の詳細
半導体及び電子管の詳細
電子回路の詳細
電気磁気測定の詳細 -
無線工学A
無線設備の理論、構造及び機能の詳細
無線設備のための測定機器の理論、構造及び機能の詳細
無線設備及び無線設備のための測定機器の保守及び運用の詳細 -
無線工学B
空中線系及び電波伝搬(以下「空中線系等」という。)の理論、構造及び機能の詳細
空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の詳細
空中線系及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の詳細 -
法規
電波法及びこれに基づく命令の概要
筆記試験は各科目が、満点中60%以上の得点率で合格。
【試験日】
年2回実施(1月、7月)
試験申込みはその2ヶ月前
【合格率】
25%前後
詳細は陸上無線技術士 - Wikipedia参照
なお、直近下位資格に第2級陸上無線技術士というものもありますが、難易度がほとんど変わらないため、直接第1級陸上無線技術士を取得がオススメです。*2
勉強について
「詳細」な無線工学の知識は、勉強が大変でした。とりあえずはお約束の?過去問ローテーションを実施しました。また、空き時間を活用し、公式暗記に邁進しました。
特に、「無線工学の基礎」科目が大変だと思われます。無線工学の難易度的には
10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
一陸技 無線工学 基礎 |
一陸技 無線 工学A |
一陸技 無線 工学B |
一アマ 無線 工学 |
一陸特 無線 工学 |
航空通 無線 工学 |
※数字が大きいほど、難しい。
こんな感じかな?と思われます。*3
とりあえず「無線工学の基礎」に合格できることが、取得への必須条件になります。
そういった意味では、電気通信主任技術者取得による「無線工学の基礎」免除を狙うのも1手です。
免許証
免許証は総務大臣発行。プラスチックカードなんだけどね(笑)
第1級陸上特殊無線技士とほとんど同じのため、分かる人しかわからない免許証…
今後について
第1級陸上無線技術士を取得した事による、科目免除が大量にあります。
とりあえず、上記を取得しつつ、その他分野に幅を広げていく予定です。
*1:基幹放送局等
*2:本件に限らず、無線従事者試験は、全体的に偶数の級は取得メリットが少ないです。
*3:上記以外の無線工学、例えば第4級アマチュア無線技士等は省略。実際、航空通信士以下のレベルです。